雨の日の静かな発見

昨日は１日中雨が降っていた。私は家でゆっくり過ごすつもりだったが、ふと思い立って近くの図書館へ行くことにした。

図書館はいつも静かで落ち着く場所だ。普段はあまり読む機会がない哲学書の棚に行き、手に取った本に夢中になった。外の雨音と重なり、本の世界に引き込まれていった。

しかし、時間がたつうちに窓の外の雨がどんどん強くなり、雷まで鳴り始めた。気づくと閉館時間が近づいていたが、外の天気が気になって外に出るのをためらってしまう。

すると司書の男性が優しく声をかけてくれた。「今日はこんなに悪い天気ですから、もう少しゆっくりしてもいいですよ」と言われ、私は気持ちが和らいだ。

結局、図書館で雨の音を聞きながら更に1時間読書を続けた。その間に、いつもあわただしく過ごしている自分にとって、静かな時間がどれほど貴重かを再確認した。帰る頃には雨も少し弱くなっていて、心が落ち着いているのを感じた。