霧の中の古い地図

大学生の真央は、古い地図を偶然に図書館で見つけました。それは彼女の住む町の近くの森の秘密の道を示しているようでした。

好奇心が強い真央は、友達の健太と一緒に地図の場所を探検することにしました。朝早くから準備をして、森へ向かいました。霧が深く、道は見えにくかったですが、二人は手を取り合いながら進みました。

突然、地図にない古い橋を見つけました。橋は壊れかけで、渡るのは怖かったです。健太は「戻ろう」と言いましたが、真央は「もう少し進んでみたい」と言いました。

その時、遠くからかすかな音が聞こえてきました。二人は緊張しながらも音の方へ歩いていきました。音の正体は、昔の村で使われていた古い鐘の音でした。

真央たちはそこで一休みし、地図が示していた場所よりももっと大切なものを見つけた気がしました。探検は終わり、家に戻る道すがら、二人はこの冒険のことを静かに思い返しました。

この日は何も事件が起きなかったけれど、二人は未知の場所を自分たちの力で歩けたことに満足しました。冒険の意味は結果だけでなく、過程にもあると思ったのです。